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DEADLOCK /デッドロック-DISK01-TRACK03

聞き取り:貴司=BLOG管理人
無断転載は禁止だ!
日本語勉強者交流、大歓迎!!!
~~~ヾ(^ ▽^)ノ~~~~


ディック:レニッケス、期待してめかし込んでも、トーニャは身持ちが堅いから無理だぞ。

ユウト:無理って何がだよ?

ディック:そろそろ、女が恋しくなったんだろう。気持ちが分かるが、あいつはやめておけ。お前の手に負える相手じゃない。

ユウト:馬鹿言うな。俺はそうようつもりで会いに行くんじゃない。

ディック:照れるなよ。トーニャは美人だし、その気になってもおかしくない。見た目は完璧に女だしな。

ユウト:違うって言ってるだろう。お前、もしかして焼くもちを焼いてるのか?新入りの俺が彼女に誘われたから...

ディック:お生憎さま、俺も今からとニャーの部屋に行くところだ。さあ、出かけよう。

ユウト:お前もこれからトーニャのところに?知り合いなのか?

ディック:偶にお茶会に呼ばれる程度にはな。滅多リ参加しないが、トーニャから、お前と一緒にきてくれと声をかけられた。

ユウト:意外だな。お前がそうよう誘いに応じてるなんて。

ディック:何にも知らないお前を一人で行かせるのは、さすがに可哀相だからな。シスターたちのお茶会は、想像を絶する恐ろしい世界だぞ。

ユウト:(もしかして、トーニャの監房に入ったとたん、シスターたちが裸に向かれる。なんてことは、いや、まさか、そんなことないだろうが、それにしてもディックの態度ある以来随分と砕けてきた。こんなふうに一緒にいっても苦痛ではない。)

ユウト:(看守のセキュティチェックを受け、Cブロックに入り、ここはカチノーたち多いブロックだ。ディックによると、最近カチノーたはの不満を募らしているらしい。原因は彼などのリーダーであるリベラの件だ。)

ユウト:リベラってトーニャの恋人だった?まだ懲罰房から出してもらえないか?

ディック:あー、奴が黒人たちに狙われてるからな。万が一殺されでもしたら大暴動が起きる。看守たちもタイミングを図りかねているみたいだな。

ユウト:トーニャのお茶会に参加して、間男だと誤解されたりしないかな。

ディック:自意識過剰だな、お前。

ユウト:そんなんじゃない、余計なトラブル避けたいだけだ。人種間抗争巻き込まれたくな。
ディック:いい心がけた。ところで、今から俺たちが入る部屋に人種間抗争はない。その代わり皆も一種くたになって、男と食い物とおしゃれの話で大騒ぎだ。覚悟はいいか?

ユウト:あ-

ディック:お嬢さんがた、秘密の花園にお邪魔してもかまわないかな。

シスター1:みんな、ディックが来たわよ!それにあの礼儀正しい坊やも。

ユウト:おい…えい…ちょうと…

シスター2:ああー、やっぱり、可愛いわ!中になっちゃうね、うむなこの野郎、私に触らせて…

ユウト:ちょうと…あ…

ユウト:ようやく解放され、ペッドに座ると、トーニャがあんぜんと微笑みながら、紅茶をたっぷり注いたティカップを渡しにくれた。

トーニャ:いらっしゃい、ユウト。ディックもよく来てくれたわね。

ディック:トーニャ、リベラは何時頃出られそうだ?

トーニャ:近いうちには、出て来たら出て来たで、心配だけどね。

ディック:チョーカーはチカノーのことを構える気はない、きっと大丈夫さ。

トーニャ:だといいんだけど。最近のBBは暴走しがちだから。安心できないわ。

ユウト:(ディックとトーニャは深刻そうな話しているが、その横で俺は、他のシスターたちにべたべたと顔や頭を撫でられていた。まったくも…)

シスター3:ねぇ、皆、この坊や、髭なんてないほうがいいと思わない?

シスター4:そうだ。剃っちゃえばいいのよ。ね、坊や?

ユウト:え?いや、それは…

シスター3:賛成、剃っちゃえ!

ユウト:え…おい…ディック、どうにかしてくれ!
ディック:俺も彼女たちの意見に賛成だ。むさい髭なんて、この際そっちまえ。
トーニャ:いいじゃない、ユウト。私も貴方に髭なんて似合ってないと思うわ。

ユウト:(くっそ、もう勝手にしろ。開き直った俺の顔シスターたち楽しそうにシェービングキリーム泡だらけし、あっというのまに、髭を剃りを落とした。)

シスター3:ほら、やっぱりこっちのほうか何倍も素敵、とてもキレイな顔してるのに、隠すなんて勿体無いわよ!

シスター2:それにお肌がすべすべ、なんて羨ましいの!ねえ、見て、トーニャハンサムになってでしょう?

トーニャ:あー、本当。貴方とても美形だったのね。驚いた。ねえ、ディック?

ディック:あー、整えった顔立ちのはわかっていたが、髭がなくなっただけで、ここまで印象が変わっちまえなんてな。

ユウト:見るな!

ディック:何照れてるんだ。ブラジャーを奪れた女じゃあるまいし。

ユウト:(妙に,気はずしかった。ずっと髭ずらして見せてなかったせいが、まるで、まっ裸になったみたいだ。)

リンジーー:騒がしと思ったら、ディックが来てなの。

ディック:やあ、リンジーー。調子はどうたい?

リンジーー:まあまあよ。

ユウト:不意に入ってきた青年はゲイレンの愛人のリンジーーだった。

シスター5:ちょっと、リンジーー。一体なんの用だい?

リンジーー:ねぇ、トーニャ。サミーボ-ターに一言いってくれないから。あいつ全然金を払ってけれないだよ。

トーニャ:呆れた。あんだ、ゲイレンがいるのにまだ商売してるの?ばれたら痛い目に遭うよ。

リンジーー:大丈夫、それよりお願い。あいつに金を払うよう言ってやってよ。トーニャが言えば…

トーニャ:お断りだね。面倒見てくれる男がいるのに、陰でこそこそ商売するようなばいたの世話なんて御免だよ。顔を洗って出直しな。

リンジーー:あー、そう、分かったわよ。もう頼まない。アンタ、私にゲイレンを取られたこと、まで恨んでるでしょう?みっともないわね!

シスター5:たくむかつくったらないわ!散々トーニャに可愛がってもらったくせにさ。

シスター2:トーニャがゲイレンなんて未練を持てるわけがないでしょう?

シスター5:あんな糞がき、商売やってんのがばれて、ゲイレンに殺られちまえばいいのよ。

ユウト:ゲイレンって白人グルップのリーダーだよな。という男なんだ?

トーニャ:凄く頭がきれるから、組織のボース持ってこいだけど、恋人にするには危険すぎる男だよ。笑いながら人を殺すような奴だから。今はリンジーーも舐めてかかってるみたいだけど、そのうちきっと後悔するわね。

ユウト:(なるほど、コルブスのイメージぴったりだ。後は奴の背中に火傷の跡があるか確認したが、先にお茶会はお開きになったしまった。名残惜しげにのシスターたちにディックに紳士的に対応している、日頃の無愛想さが嘘のみたいだ。)

ユウト:シスターたちに随分優しいだな。

ディック:男ならレディには優しく接するものだ

ユウト:よく言うよ。

トーニャ:ディックは彼女たちの辛さよく知ってのよ。それより、今日は来たくれてありだとう、ディック。それに、ユウトも。タイプは違うけど、貴方たち二人とも飛びきりハンサムよ。並んで立てると、ここが陰気くさい刑務所だってこと、忘れそうになるくらい。

ディック:レニッケス。トーニャに惚れただろう?

ユウト:それはお前だろう。トーニャに気があるから、そんなことばかり言うんだ

ディック:残念ながら、本物でも偽者でも女に興味はない.俺はゲイだから。

ユウト:おい、誰が聞かれたら、どうするんだ?お前がそんなに口の軽い男だと思いもしなかった。

ディック:おかしなことを言うな、レニッケス、俺は自分のことを正直に話したまでだ。

ユウト:もっと用心しろって言ってるんだ。

ディック:変な奴だ。同室の男がそっちの人間だと分かれば、普通は困ったり気持ちが悪がったりするもんだぞ。まさか口が軽いと叱られるなんて、さすがの俺も予想外だ。

ユウト:馬鹿にするな。俺は偏見は持たない主義なんだ。だがな、もしもお前が俺の尻を狙ったりしたら、考えがあるぞ。

ディック:ほう。どうするんだ?

ユウト:お前のなにを根元へし折って、二度と使えないようにしてやる。

ディック:はははは….

ユウト:なんで笑うんだ?

ディック:いや、だってお前…すまん、すまん。怒るなよ。レニッケス。

ユウト:本当にむかつく野郎だ。初めにあった日だって、自分のものになれて守ってやるとか言って、俺が鹹かっただろう?馬鹿にしやがて。

ディック:あれが半分本気だった。
ユウト:なんだって?

ディック:可愛いそうに新入り同情にして、ひと肌脱いでやろうと思ったのさ。

ユウト:お前は最低だぞ。そんな理由で口説かれて、俺が喜ぶと思ったのか?

ディック:なんだ?本気で口説かれたかったのか?まあ~お前はここがどれだけ気の抜けない場所か、身をもって知ることができただろう?

ユウト:ああ~、まったくだ。親切な男と同室になれた俺は幸せ者だな。

ディック:そうどんがるなよ。

ユウト:お前がそうさせているだろう?

ディック:俺の愛想が悪いには生まれつきだね。

ユウト:わかってるなら、少し直せ。ディック、絶対に俺に変な色目を使うなよ。

ディック:使わない。お前は俺のタイプじゃないからな。まだマシュー坊やを口説くほうが楽しい。

ユウト:お前な。

ディック:なんだ、その目は、もしかして疑ってのか?なんなら、神にかけて誓おうか?

ユウト:お前はクリスチャンだったのか?

ディック:いや。無神論者だ。

ユウト::この野郎…

ユウト:(打ち解けてみるとディックは意外と面白い男だった。けれど、掴み所がなくて、まだよくわからない。どこが、根っこの部分で他人が拒んでいるような、冷たい瞳を持ったハンサムな同室者は、謎に満ちていて、俺にとってコルブスとまだ違った意味で、気にかかる存在だった。)
 
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